飲食店の危機⁈ すぐに対処したいネズミ問題
2022/03/03
タグネズミ対策ネズミ被害ネズミ飲食店業者選び自分で駆除風評被害
飲食店の危機⁈ すぐに対処したいネズミ問題
飲食店にとって致命的になるネズミ被害。安心して経営をしていくためにはスピーディーな対策と駆除が肝心です。今回は飲食店にネズミが出ることのリスクや具体的な対策法を紹介します。
飲食店を襲うネズミの種類
飲食店にはネズミの餌となる食料がたくさんあるため、常に衛生管理に気を付けなければすぐに数が増えてしまいます。対策をするためにはまず、ネズミの習性や特徴を知っておく必要があります。飲食店によく出没するネズミは主に以下の2種類です。
クマネズミ
高いところが得意で、壁や配管を登って屋根裏や通気孔などから入り込みます。雑食ですが特に雑穀を好みます。警戒心が強く罠にかかりにくいと言われています。耳が大きく、体長よりも長い尻尾が特徴です。動きながらふんをするため、広範囲にふんが散らばります。
ドブネズミ
体長は20cm以上と大きく、獰猛です。雑食ですが特に肉や魚を食べます。泳ぎが得意で、床下や下水溝に生息しています。排水溝などから侵入したり、ゴミ捨て場を荒したりします。ふんは丸みがあり、1~2cmと大きいのが特徴です。
ネズミのもたらす被害とは
飲食店にネズミが出ると、さまざまなリスクが発生します。放っておくと被害が広がり、経営が危うくなることも。ネズミによる被害はどんなことがあるのか知っておきましょう。
食中毒などの健康被害
飲食店における、ネズミによる一番のリスクは健康被害です。ネズミは多くのウイルスや病原菌を持っています。ネズミは糞尿を撒き散らしながら動くので、ネズミの通り道には多くの菌が付着している可能性があります。
ネズミが媒介するもので飲食店で特に注意したいのが、サルモネラ菌です。サルモネラ菌が飲料水や食品に付着し、そのまま料理されることで体内に入ると、食中毒を引き起こしてしまいます。食中毒の被害が出ると、行政から営業停止の判断が下されることもあります。
噛まれることによる感染症
ネズミに噛まれることによる感染症を鼠咬症と呼びます。鼠咬症は肺炎や肝炎などの合併症を引き起こし、最悪の場合死に至ることもある怖い病気です。客はもちろん、ネズミを追い払おうとした従業員が噛まれてしまうこともあります。
電気配線等の故障
ネズミは餌を食べるだけではなく、伸び続ける前歯を削るために固いものをかじる習性があります。特に電気製品のコードなどはサイズがちょうどよいため、かじられる被害が多いです。電気の配線などがかじられることで、機器の故障や停電などが発生し、営業が難しい状態に陥ってしまいます。
最悪の場合は閉店も
昨今はSNSなどで情報が拡散されるスピードが早いです。店にネズミが出たところの写真や動画がSNSに挙げられ、拡散することで「衛生状態の悪い店」というイメージがついたり、苦情が殺到することがあります。エスカレートするとネズミを駆除しても収まらず、閉店に追い込まれる事態にもなりかねません。
ネズミ駆除は自分でできる?業者に頼む?
ネズミ駆除には自分で対応するか業者に依頼するかの選択があります。ネズミは動作も素早く、警戒心も強いので罠を仕掛けてもなかなか駆除が難しい生き物です。そのため基本的には業者に依頼する方が安心ですが、即応的な対処には自分でできることもあります。
自分でやる場合
店にネズミが出てしまった場合、被害が広がらないうちにすぐに対処しなくてはいけません。業者に頼むと時間がかかることもあるので、まずは自分で応急処置をするのも手です。
煙やスプレーを利用すると、食品や食器に臭いや薬剤がつかないよう注意しなくてはなりません。そのため、ネズミの通り道になりやすいところに粘着シートを敷き詰めるのが、飲食店でよく取られる方法です。
また、費用面から業者にすぐに依頼できない場合もあるかもしれません。ネズミ駆除グッズはホームセンターなどで安価に売っていますので、活用すると良いでしょう。
業者に頼む場合
ネズミは繁殖力の強い動物なので、数匹駆除できてもなかなか被害は減りません。業者に依頼することで、巣ごと一網打尽にしてくれます。糞尿や死骸の後処理も行ってくれるので、不用意に触れてしまって病原菌を移される心配もありません。また、侵入経路になる隙間の補修や清掃も行ってくれるので、再発防止にも安心です。
<まとめ>
飲食店で一度ネズミ被害が出てしまうと、健康的にも経済的にも大きな損害が出てしまいます。店の信頼が落ちてしまうと閉店に追い込まれる可能性も。たかがネズミと短絡的に考えず、すぐに駆除などの対処を取りましょう。